院内健診
健康の保持・増進の為、年に一度は健康診断を行いましょう。
当クリニックがあなたの健康をサポートします。
活性酸素・フリーラジカルとは?
活性酸素・フリーラジカルはわたしたちの細胞や体内の代謝活動において作られ、いきるうえで必要なものです。
ところが、偏った食事、不健康な生活習慣、心理的要因、何らかの病変などによって活性酸素・フリーラジカルが過剰に作られてしまい、その状態が長く続くと細胞が傷つき、早い老化や病気をもたらしてしまうのです。
技術の進歩と研究の進展により、活性酸素・フリーラジカルとわたしたちの健康との関連の重要性が理解されてきました。
上図の様に活性酸素・フリーラジカルが増え過ぎると老化の促進や病気をもたらすこと、そして過剰な活性酸素・フリーラジカルを消去するために、抗酸化食品を摂り生活習慣を改善することの大切さが科学的に示されるようになりました。
活性酸素 | とても反応性の高い酸素分子のことで、体内で脂質と結合して有害な過酸化脂質を作ることに関与しています。 |
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フリーラジカル | 通常はペアを組んでいる電子が不対になって反応性が高く不安定な原子・分子団。 体内では有害な作用をもたらします。 |
抗酸化力とは | 過剰な活性酸素・フリーラジカルによる酸化作用を打ち消す力。 |
抗酸化食品 | 活性酸素・フリーラジカルと対抗するための食品群。 緑黄色野菜、セサミン(ゴマ)、ポリフェノール、ワイン(但し一日グラス一杯)、など。 |
過剰な活性酸素・フリーラジカルは次のような病気と関係があります。
老化 | |
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動脈硬化 | |
皮膚の変形 | しみ、しわ |
脳神経 | パーキンソン病、アルツハイマー型痴呆、筋委縮性側索硬化症、てんかん |
眼疾患 | 糖尿病性網膜症、白内障など |
呼吸器 | 気管支喘息、喫煙による気道障害など |
循環器 | 虚血性不整脈、心筋梗塞、高血圧 |
消化器 | 急性胃粘膜障害、胃潰瘍、大腸炎、膵炎、脂肪肝など |
腎臓 | 腎不全、尿毒症など |
糖尿病 | |
アレルギー、リウマチ性疾患、免疫不全、膠原病など | |
発癌 |
● 激しい運動
● 過剰なアルコール摂取
● 喫煙
● ストレス
● 不規則な生活
● 偏った食生活
● 過剰な紫外線
● 避妊薬、ホルモン治療薬等ある種の薬品摂取
● 環境汚染
測定結果の見方
この分析測定により、酸化ストレス度と抗酸化力が数値で出ます。
酸化ストレス度と抗酸化力の割合により、現在の状態を把握する事が出来ます。
酸化ストレス度測定(d-ROMsテスト)
酸化ストレスとは”生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化状態に傾き、生体が酸化的障害を起こすこと”です。
d-ROMsテストは、生体内で活性酸素・フリーラジカルによって生産された血液中のヒドロペルオキシド(R-OOH:活性酸素・フリーラジカルにより酸化反応を受けた脂質・タンパク質・アミノ酸・核酸などの総称。酸化ストレス度のマーカー)の濃度を呈色反応で計測し、生体内の酸化ストレス度を総合的に評価します。
血液における、活性酸素・フリーラジカルによる代謝物(ヒドロペルオキシド)を分析測定し、数値化したものです。
正常 | 200~300 |
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ボーダーライン | 301~320 |
軽度の酸化ストレス | 321~340 |
中程度の酸化ストレス | 341~400 |
強度の酸化ストレス | 401~500 |
かなり強度の酸化ストレス | 501以上 |
*単位=U.CARR (開発者名からとった任意単位:1U.CARR=0.08mg/100mlH2O2) |
抗酸化力測定(BAPテスト)
血液中には、過剰に発生した活性酸素・フリーラジカルに対抗する抗酸化物質が多く存在します。
内因性抗酸化物質にはアルブミン、トランスフェリン、セルロプラスミン、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンなどがあり、外因性抗酸化物質には、トコフェロール、カロテン、ユビキノン、アスコルビン酸、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールのどがあります。
BAPテストでは、これらの血液中抗酸化物質が活性酸素・フリーラジカルに電子を与え、酸化反応を止める還元力を総合的に評価します。
簡単に言い換えると、過剰な活性酸素・フリーラジカルをどれくらい打ち消す力があるかをみるもので、血液中の還元力(酸化に対抗する力)を分析測定し、数値化したものです。
最適 | 2200以上 |
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ボーダーライン | 2000~2200 |
抗酸化力がやや不足 | 1800~2000 |
抗酸化力が不足 | 1600~1800 |
抗酸化力がかなり不足 | 1400~1600 |
抗酸化力が大幅に不足 | 1400以下 |
単位:μmol/l |